京都人でも京都観光 part5 京都国立博物館
日本の国立博物館は、全部で4つ。
一番古い東京国立博物館、そして京都国立博物館と奈良国立博物館も明治時代から、あたらしいところでは九州国立博物館があります。
京都人は地元の京博と、あとは電車で一時間の奈良博によく行きます。
奈良博では毎年、正倉院展が開かれます。今年(2021年)の第73回正倉院展も、今のところは開催されるようです。正倉院に保存されている聖武天皇の御遺愛品など、毎年展示物が厳選されて展示されます。古の奈良の都に思いを馳せに、奈良へ行かれてみてはいかがでしょうか?京博とは全く違った展示となりますから、それぞれ体感してみてください。
翻って、京都には京博のほかにも美術館や博物館はたくさんあり、どれも本当に素晴らしく、展示内容も管理も行き届いて、いつも本当に感心させられます。関わっておられる方は大変だろうなと思います。国立でも府立でも市立でも民間でも、京都の美術館や博物館は本当に企画がしっかりしていて、どこも見応えたっぷりです。
そんな京都の文化ゾーンは左京区の岡崎あたりと言われておりますが、今回ご紹介したい京博は、東山七条にあり、存在感はかなりのものがあります。
先日も、「特別展 京(みやこ)の国宝 ー守り伝える日本のたからー」展へ行って参りました。
京博の旧館は煉瓦造りの建物で趣があり、重要文化財にも指定されています。館内も素晴らしいのですが、今は改修のため、展示はしていないようです。
今回の特別展は、新館で開催されています。
新館が建った当初はなんとまぁ四角い建物!ちょっと受入れられないな・・と感じておりましたが、今ではだいぶんと馴染んで違和感はなくなってきました(個人的感想)。
特別展では、国宝の展示はもちろんのこと、国の宝を守ろう、維持管理しよう、修復せねば!という歴史が紹介されており、私たちレベルでもわかりやすく展示されていて、これがほんとにまぁ目からうろこでした。京都中にちらばった宝物、神社仏閣の宝物など、保存していかねば!と立ち上がった方々の思いが伝わって、それが今も引き継がれているのでしょう。観覧する方も心して観覧したいと強く思いました。
展示物ではやっぱり藤原定家の「明月記」に感動。以前も京博で観ましたが、何百年も前に定家が生きていたことや、古文書として残っていること(定家は残したかった)など、悠久の年月になんとも言えない不思議な感動を覚えます。ちょっと話がそれますが、京都御苑の北にある冷泉家も特別公開がありますから、そういう京都市内の展覧会をめぐると、点が線になり、さらに感動が広がりますね。
さて、何にせよ宝を残すということは、費用面も人や技術にも労力がかかりますが、目標をひとつに持って取り掛かって来られたかつての人々、今の人々には頭が下がります。自分のちっぽけさや、もっと謙虚に素直になろうと思ったりもその時は心から思いますが、すぐ忘れるのがあかんところですね。
東山七条あたりは、三十三間堂や、泉涌寺、東福寺、ちょっと南に行けば伏見稲荷もあり、京都観光には恵まれた地域です。
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これからもいろいろ考える人になろうと、考える人を観ながら思ったのでした。
ではまた!