seawings_group’s blog

京都で、食品事業、雑貨事業、海外事業、不動産事業を行っております、株式会社シーウィングスです。各事業部のスタッフが、仕事やプライベート、京都のことについてブログを書いております。ぜひご覧下さい。

京都人の京都観光 part10 南山城 笠置寺の摩崖仏

さて、京都市内の人があまり行かない穴場の京都観光の話

観光というより、信仰の方が近いかも

 

京都府相楽郡笠置町にあります 「巨石と雲海の山 笠置寺 (かさぎでら)」

2000年前から巨石信仰があったと言われている巨石の多い山寺です

f:id:seawings_group:20220222151900j:plain

京都市内から車で1時間半 鹿鷺山 笠置寺

 

相楽郡とは京都の南の方、奈良の手前であり三重との境、南山城地域です

f:id:seawings_group:20220222151650j:plain

京都府の南の方です 南山城地域

 

京都市内から見たらほぼ山のイメージですね

この南山城地域は南山城独特の文化があり、観光というよりは信仰による歴史が深い地域で、奈良と密接な関係にあります

(寺の宝物館に、宝物と、住職様による詳しい説明があります 必見)

笠置寺のほか、浄瑠璃寺海住山寺岩船寺など、仏教の信仰心を揺さぶられる歴史的寺院が南山城にはたくさんあります

 

笠置寺の特徴と言えば、知る人ぞ知る 摩崖仏

 

「まがいぶつ」 と読んで、巨石の壁面に大きな仏像が彫ってあるのです

人の手でどうやって彫ったの?というくらいの大きさで

光背のみ残っている御本尊弥勒摩崖仏は、15メートル

虚空蔵摩崖仏は、9メートルあります

f:id:seawings_group:20220222152128j:plain

弥勒摩崖仏 普通に見たら、弥勒菩薩(の光背)の足元しか視界に入りません

 

f:id:seawings_group:20220222152258j:plain

広角レンズで撮ると全体が写せますが、全くもって大きさの不明な全体像しか写せません
ほんとは見上げるほどの大きさです

 

f:id:seawings_group:20220222153028j:plain

摩崖仏の謂われ

 

弥勒摩崖仏を礼拝し、さらに奥に進んでいくと、同じく巨石に彫られた虚空蔵摩崖仏が

f:id:seawings_group:20220222154143j:plain

この画像の奥の巨石に、虚空蔵菩薩が彫られています

 

f:id:seawings_group:20220222154527j:plain

見上げると虚空蔵摩崖仏

f:id:seawings_group:20220222163457j:plain

遠くて近い虚空蔵摩崖仏

 

f:id:seawings_group:20220222154239j:plain

弘法大師が彫られたと伝えられる虚空蔵摩崖仏です

 

写真ではこの巨石の大きさや迫力が全く伝わらないのがとてもとても残念です

リアル拝観をおすすめします

 

笠置山全体が巨石だらけの山で、一周回って(登って)みるとさらに

昔からの人々の信仰心が少しはわかるかもしれません

私は気軽に回り(登り)始めましたが、老体ムチ打ち体力の無さに大変でした

 

f:id:seawings_group:20220222154019j:plain

ですが、登り切って心晴れやか 山頂からの眺めです

 

この笠置寺にはほかに、巨石をくぐる胎内くぐり、たたくと音が出る太鼓石、人間が動かせる?ゆるぎ石、また、笠置寺の名前の謂われの石など、巨石にまつわるあれこれが面白いので、興味のある方はまたリアル体験してみてください

 

本堂は、正月堂といって、東大寺の二月堂とも深い関係があります

f:id:seawings_group:20220222152747j:plain

堂月正 と右から書かれていますね
東大寺のお水取りの起源と言われているそうです

 

歴史上重要な寺院の位置づけで、本堂内に、手書きでいろいろ書かれています

興味深いので、行かれたら必ず読んでください

 

f:id:seawings_group:20220222164029j:plain

懸造の正月堂

この笠置寺自体が天皇が創設したと言われていることや、今まで御参詣されている天皇の名前なども書かれており、朝から訪れてゆっくりじっくり歴史に思いを馳せることをおすすめいたします

 

私ももう一度行きたいと思っていて、南山城地域ではほかに

笠置寺と歴史的につながっている海住山寺も気になっております

浄瑠璃寺は数年前に訪れましたが、ここも何とも言えない静寂に

再び訪れたいと思わせるお寺さんです

 

京都市内の観光寺院は大変人気がありますが、

京都人は案外京都市以外にはいかない傾向が!(個人的見解)

まして南山城地域は遠いよ・・・

でもそれだからこそ、行ってみて、体験してみて、感じること、知ること、そして何より想像できることがたくさんあります

 

上記にも書きましたが、

大変質素ですが宝物館が素晴らしく、また手書きの説明を読みいってしまいます

外部には出ていない情報がたくさんあること

自分の知らないことがたくさんあること

ネット社会で満足しきっている現代人がそれを知ることは必要かもしれません

 

リアルと、リアルに基づくイマジネーションに勝るものはない

 

今回は京都人のあまり行かない京都観光 でした

ではまた