初夏の思い出
私の小さなころの思い出の一つに、母が作ってくれた白ワインと苺のゼリーがあります。
味についてはほとんど記憶にないのですが、ただただ好きだったことをよく覚えています。味よりも透明なゼリーがキラキラとして見え、そこに赤い苺が浮いている姿が印象的でした。
そんなことを暑くなってくるこの時期になると毎年のように思い出します。
(実際には、苺だしもう少し涼しい頃に食べていたのでしょうが)
今思い返しても見た目のことばかりで、やっぱり味についてはほんのり甘かったような気がする、、程度しか思い出せません。
最近暑くなってきたので、この話を思い出し母に話してみたところ、簡単だから自分で作ってみれば?と。
違うんだ、母。
今、自分で作って食べたらあのぼやけた味の記憶が鮮明に上書きされてしまう。そしたらそれは幼いころの思い出ではなくなってしまう気がする。
だから、私は今後も白ワインと苺のゼリーは作らないし食べない。食べるなら、母にまた作ってもらったやつがいいな、なんて思ったり。
まあ、この話を思い出すのは暑くなりだしてからで、そのころには苺の季節は終わり作ることもできず、翌年に持越し、の無限ループ。ゼリーを作ろうにも、作ってもらおうにもそれは実現しない気がするので、幼い頃のぼんやりとした思い出をそのままにしておきたいと思います。
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